漢字一字について

漢字一字

弁

冤

厳

  1. 漢字見出し
      赤文字
      常用漢字
      印刷標準字体
      表外漢字(常用漢字表にない漢字)のうち、平成12年12月の国語審議会答申「表外漢字字体表」で示された字体。また、同時に示された簡易慣用字体は、簡易慣用字体で示した。
      ウ 黒文字
      イ以外の表外漢字。
  2. 総画数…画数は『漢検 漢字辞典』の基準による。新字体と旧字体とで画数の数え方が異なる場合がある。
  3. 部首・部首内画数
    1. ア 部首の分類と所属部首は、原則として『康熙字典』による。
    2. イ 部首は実際の形で表示する。
  4. 漢字の種別
    常
    常用漢字
    教
    教育漢字(常用漢字のうち小学校で学習する漢字)
    国
    国字
  5. 検定級数…日本漢字能力検定の1・準1・2・準2・3・4・5・6・7・8・9・10級の各級を表示。
  6. JIS(日本工業規格)コード…「JIS X 0213:2004」に準拠。
    1. ア 第一・第二・第三水準(一面)のJIS漢字は、次のように正体文字で示した。
      上段
      区点コード(太文字正体)
      下段
      十六進コード(細文字正体)
    2. イ 第四水準(二面)の漢字は、斜体文字で示した。   
      上段
      区点コード(太文字斜体)
      下段
      十六進コード(細文字斜体)
    3. ウ JIS漢字と一致する漢字(漢字一字・旧字・異体字)にJISコードを入れた。
    4. エ JIS漢字に包摂される漢字のうち、原則として画数の一致する漢字にJISコードを入れた。
  7. 音・訓
    1. ア 音はカタカナ、訓はひらがなで示した。ただし、訓読みの外来語はカタカナで示した。訓読みの送り仮名は細文字で、それ以外は太文字で示した。
    2. イ 常用漢字の音訓
      • ・常用漢字表にある音訓(表内音訓)は赤文字で示した。
      • ・教育漢字の表内音訓のうち、小学校で学習しない音訓は次のように表示した。
      中
      中学校で学習する音訓
      高
      高等学校で学習する音訓
      • ・教育漢字外の常用漢字の「表内音訓」で、高等学校で学習する音訓は高と表示。
      • ・常用漢字表にない音訓(表外音訓)は、表内音訓のあとへ外マークを入れて、黒文字で入れた。
    3. ウ 表外漢字の音訓 音訓欄に黒文字で入れた。
  8. 旧字
    1. ア 旧字体の部首・総画数・字形などが新字体の漢字一字と異なる場合に掲げた。
    2. イ 漢字一字と同様に、漢字情報として「総画数」「部首+部首内画数」「検定級数」「JISコード」を入れた。旧字体の検定級数は、漢字一字の検定級数にかかわらず、一律で印刷標準字体とした。
  9. 異体字
    1. ア 漢字一字と同音同義で用いられる異体字のうち、重要なものを異体字で示し、簡易慣用字体は簡易慣用字体とした。
    2. イ 異体字には、「本字」「古字」「別体字」「俗字」などがあるが、その種別は煩雑になるので略した。
    3. ウ 漢字情報として「JISコード」を入れ、また一部の異体字には「検定級数」を入れた。
  1. 意味
    1. ア 漢字のもつ意味を簡潔に示した。
    2. イ 意味が二つ以上ある場合は、①②③……に分けて解説し、さらに分かれる場合は、アイウ……を用いた。
    3. ウ 意味解説の順序は、よく使われる意味、一般的意味から、順次、あまり使われない意味、特殊な意味への順とした。
    4. エ 音読みが複数あって、それぞれの読みで意味が異なる場合、一二……に大きく分けて解説した。下つきの熟語もそれぞれに分けた。
    5. オ 本来別の意味の複数の字を一つの親ß項目にまとめている場合、(A)・(B)……に大きく分けて解説した。また、(A)・(B)……のすぐ下に、[ ]でくくって本来の字形を示した。
    6. カ 用例 意味欄のそれぞれに、できるだけ多くの熟語用例を「 」でくくって示した。
    7. キ 意味の理解を助けるために、類義・対義の漢字を掲げた。
      類
      同義または類義の漢字
      対
      対義または対照の漢字
  1. 参考

    意味欄の最後に、漢字に関する参考記事を掲載した。特に面白い漢字一字の字源や字体に関する話、仮名の由来、似た漢字についての注意など。
  2. 書きかえ

    国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」(昭和三一年)で、一字漢字の書きかえとして示されたもの、そのほか一般に行われる漢字の書きかえを掲げた。
  3. 下つき

    漢字一字が頭以外につく熟語のうち、学習性の高いものを選び、五十音順に配列した。
  4. なりたち

    出典『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)

    1. 1.冒頭で、漢字の構造を六書(象形・指事・会意・形声・会意形声)によって分類して字体を解説した。ただし、なりたちによっては六書を省いたり、特に国字などは六書によらなかった場合もある。
    2. 2.会意字は、原則として二つの意符(意味を表す部分。このうち一つは部首であることが多い)に分析して、意味を明らかにした。この場合、「意符」という呼称は省略した。
    3. 3.形声字は、意符と音符(音を表す部分)とを明らかにし、音符が表す音はかたかなで示した。「→」は音(漢音)が転化したことを示す。
    4. 4.会意形声字は、音符が意符をも兼ねているので、「意符」「音符」という呼称はやめ、音符にかたかな(字音仮名づかい)による音を示したうえで、意符としての意味を補った。
    5. 5.常用漢字を中心とした主要な漢字には、原義を明らかにした後に、必要に応じて引伸義(「ひいて、…」)・転義(「転じて、…」)・借用義(借りて、…」)などをも明らかにした。
    6. 6.常用漢字のうち、字体が旧字と著しく異なるものについては、「旧字は、…」として旧字の字体を六書によって解説した後に、常用漢字との関係について言及した。
    7. 7.旧字が(A)(B)で区別して掲げられている場合は「なりたち」も(A)(B)で区別して対応させた。
    8. ※ただし、『角川新字源 改訂新版』と「漢字ペディア」では、掲載している旧字体が異なるため、上記の対応が必ずしも一致しない場合がある。

漢字一字について

  1. 常用漢字 平成22年11月の内閣告示「常用漢字表」で示された2,136字(教育漢字を含む)。
  2. 表外漢字 常用漢字表にない漢字。このうち、中学・高校生の学習、および、大学生・一般社会人に必要と思われるもの。
  3. 旧字 常用漢字・人名用漢字の旧字体のうち、おもなもの。人名用漢字の中にも、常用漢字の字形にそろえて新字体を定めたものがあるため、新旧の字体が存在する。
  4. 異体字 ①〜③と同音同義で用いられる異体字のうち、おもなもの。