▲轍▲鮒の急
テップのキュウ
危険や災難が差し迫っていることのたとえ。車のわだちの水たまりで、苦しみあえぐフナの意から。
故事 貧しかった荘子(ソウシ)が穀物を借りに監河侯(カンカコウ)の家へ行ったところ、彼は「近々年貢が入ってくるから、そこから貸してやろう」と言った。そのとき、荘子が「ここへ来る途中、わだちの水たまりでもがいていたフナから助けを求められ、呉越に旅行したときに、西江(セイコウ)の水をどっさり運んできてやろうと言ったら、今すぐ水が欲しいのだ、そんなのんびりした話は聞きたくないとしかられたが、今の私もそれと同じです」と怒った故事から。〈『荘子(ソウジ)』〉涸轍の鮒魚(コテツのフギョ)
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