▲隴を得て▲蜀を望む
ロウをえてショクをのぞむ
人の欲望には限りがないたとえ。
故事 中国、後漢の光武帝が隴(今の甘粛省)を得たのに、さらに蜀(今の四川省)までも手に入れたいと思い、自分の野心が際限なくふくれあがるのを自ら嘆いたという故事から。〈『後漢書(ゴカンジョ)』〉
参考三国時代、魏(ギ)の曹操が隴の地を手にしたとき、臣下に蜀への侵攻をすすめられて、人は足るを知らないものだと嘆いたという故事も『晋書(シンジョ)』に見える。「得隴望蜀(トクロウボウショク)・望蜀」ともいう。
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