
や行
同訓異義よる(1)
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因る
物事が起こる原因になる。基づく。「過失に因る事故」「放火に因る火災」「風邪に因る熱で欠勤する」「昇給は実績に因って行う」「スタッフの力に因るところ大である」
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△由る
ある方式に基づく。由来する。「努力いかんに由る」「由って来(きた)るところ」「民は由らしむべし、知らしむべからず」
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△依る
物事を行う手段とする。依存する。「先例に依って処理する」「見かけに依らず気さくな人」「警察の発表に依って報道する」「生活費は親の仕送りに依る」
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△拠る
根拠とする。よりどころとする。「城に拠って戦う」「物証に拠って告訴した」「教科書に拠ってつくった参考書」
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△縁る
頼りにして従う。基づく。「木に縁りて魚を求む」
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寄る
近くに行く。頼りとして身をよせる。集まる。「左へ寄る」「友人の家に寄る」「寄る辺のない身」「寄らば大樹の陰」「三人寄れば文殊の知恵」「被害者が寄り合う」「寄り切りで勝つ」「立ち寄る」
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▲倚る
ほかのものにもたれかかる。身をもたせかける。「手摺(てす)りに倚って立ち上がる」「柱に倚りかかる」
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▲凭る
身をまかせてよりかかる。もたれる。「倚る」に近い意。