二卵を△以て干城の将を△棄つ
ニランをもってカンジョウのショウをすつ
ささいな過失にこだわり、有能な人物を用いないことのたとえ。「干城」は、外敵を防ぐ干(たて)と城。転じて、軍人。
故事昔中国で、孔子の孫の子思(シシ)が衛公(エイコウ)に仕え、苟変(コウヘン)という人物を推挙した。衛公は苟変の将軍としての才能は認めたが、役人のとき人民から卵を二個ずつ取り立てたことを問題にして用いようとしなかった。これを聞いた子思が「ささいなことにこだわらず、将軍としてすぐれた能力のある人物を用いるべきだ」といさめ、衛公もその言葉に従ったという故事から。〈『孔叢子(クゾウシ)』〉
言葉の最初の漢字